奥歯のインプラント治療の注意点・費用、メリットとデメリットを解説

奥歯は食事をする上で大きな役割を果たします。
奥歯を虫歯や歯周病などで1本抜歯した場合の治療は、インプラントやブリッジが考えられます。
2本や3本失ってしまった場合にはインプラントか部分的な入れ歯という選択肢があります。それぞれの治療にどの様なメリット、デメリットがあり、費用の面はどの様になっているか比較してみました。

奥歯のインプラント

奥歯をインプラントにするにはまずレントゲンやCTなどを撮影して骨の状態を確認していきます。
インプラントは人工歯根を骨の中に入れて、それを土台にして被せ物をしていく治療なので、骨が少なくなってしまうと支えが無くなってしまってインプラントの定着が良くないですし、場合によっては治療が難しい場合もあります。

骨は歯が無い期間が長いと刺激が無く、少なくなってしまったり、歯周病がひどい事によっても減っていってしまいます。
インプラント治療を希望される際には、どの様な骨の状態か確認してから治療計画を立てる必要があります。

奥歯のインプラントの治療の際にはブリッジに比べ、一定期間治療期間が必要になってきます。
個人差はありますがインプラントの手術をして、インプラントが骨に定着するまでに3か月から6か月程度かかると言われています。

またその後も歯茎の中で定着を待っていたインプラントを切開して土台となる準備をしていったりする期間はあります。
毎週通うわけでは無く、定着を待つ間はクリーニングや状態の確認などで来院していただく程度ですが、ブリッジに比べると手術をしてインプラントを入れるので、期間は長くかかってきます。

周りの歯を削る必要はありませんし、周りに負担をかけること無く、以前使っていた歯の80パーセント程度の噛む力も回復すると言われているので、メリットは大きいですが治療期間は一定期間かかってきます。

状態によっては仮歯の状態にする事が出来ますが、治療期間中はお食事の際にも気を付けてお食事して頂いたりする必要があります。

奥歯のブリッジについて

奥歯のブリッジは、無くなってしまった歯の左右の歯を削って、橋渡しをしてあげてブリッジにします。
通常2本の歯で3本の歯を支えていくので2本の歯には負担がかかってきます。
負担がかかってくるので、歯にダメージを与えてしまうリスクは増えてしまいます。

また、2本、3本の歯が無くなってしまった場合にはブリッジに出来ない場合もありますし、負担も大きくなってくるので、ブリッジ以外の選択肢の方が良いです。

奥歯のブリッジは保険の中でも治療する事が可能です。
保険の中で治療することで費用を抑えられるという面があります。
ブリッジは最低3本分なので、奥歯の保険の治療では銀歯にする必要があります。

下の歯などでは笑った時に見えてしまって気になってしまうという事があり、保険外の治療も選択肢に入れる事で白い材料の歯で入れる事が出来ます。

歯科医院にもよっても異なりますし、材質によっても異なりますが1本8万円から12万円程度の所が多いので、3本分だとその三倍の金額はかかってきます。

見た目には自然ですし、固定式のものなので、食事する際には大きな変化も少なく使用できると言われています。

またブリッジにする際にも左右の歯が歯周病などでグラグラしてしまったりしてしまうと支える力が不十分で治療する事が出来ない場合もありますので、注意が必要です。

奥歯の入れ歯について

奥歯の入れ歯は歯を数本失った場合でも、歯の状態や骨がどの様な状態でも作る事が出来るというメリットがあります。
ブリッジやインプラントとの大きな違いは取り外し式か固定式という事です。固定式の物に比べて安定感はやはり劣ってきてしまいます。
また、奥歯の入れ歯では食事をする際に噛む事に使用する事が多いので、食事の際に間に食べ物が挟まりやすかったり、硬い物を噛む事で歯茎に傷がついてしまう事もあります。

調整をしてあげる事で改善する事もありますので、歯科医院で状態を確認させて頂く事で食事しやすい環境に近くするは出来ますが、入れ歯が出来てすぐにスムーズに安定させる事が出来ない場合もあります。

また部分的な入れ歯については固定させる為にばねをかける必要があります。
入れ歯は保険で作る事ができますが、ばねが見えてしまって存在感があると感じる方も少なくありません。

審美性の面から気になってしまう場合にはインプラントは差し歯の被せ物とほとんど変わらず使用する事が出来るのでお薦めです。

奥歯は食事をする為に大きな役割を果たし、食事を快適にしっかりと噛んで食べる事で全身の健康状態にも関わってくると言われています。
また審美性に関しても、お口はお話する場面でもストレスになってしまうと負担になってしまうので、ご自身の希望がどのようなもので費用はどの位が希望かによってどの様な治療をしていくか相談していくと満足度の高い治療を受ける事が出来ます。

前歯のインプラントは難しい?注意点・費用、メリットとデメリットを解説

交通事故や虫歯などが原因で抜歯して、前歯が無くなってしまった際にはいくつかの治療の選択肢があります。
保険の治療では、左右の歯を削ってブリッジにする方法や部分的な入れ歯を選択する事が出来ます。
保険外の治療では人工歯根を埋め込んで、それを土台にするインプラント治療があります。
それぞれどの様なメリット、デメリットがあり、費用や注意点はどの様な事があるかまとめてみました。

前歯のインプラントについて

インプラント治療は歯が無くなってしまった所の人工歯根を埋め込んで、それを土台にしてその上に差し歯を被せていく治療です。
保険外の治療なので、費用は歯科医院によっても異なりますが、保険の治療で出来るブリッジや入れ歯に比べると高額になります。

また周りの歯を削る事無く、その部分の治療をするだけで歯を補う事が出来ます。
また入れ歯では周りの歯にばねをかけて固定するので、ばねが見えてしまって入れ歯をしているという事を周囲の人に知られてしまう事も少なくありませんがインプラント治療では、レントゲンなどで確認しないと差し歯を見た目はほとんど変わらないというメリットもあります。

また保険外の治療では素材を色々な素材から選択する事が出来るので、セラミックの素材から選択する事が出来ます。
保険の差し歯では長期間使用していると、徐々に水分を含んでしまって、変色して黄ばんで見えてしまう事があります。

セラミックの差し歯は変色はほとんど無いと言われているので、特に前歯などでは普段周りの人から見える部分では満足度が高いと言われています。

審美的な見た目の満足度が高いと言われていますが、将来的に歯茎が下がってしまった際に土台の部分が見えて来てしまう事があります。
その際には歯茎の境目が黒ずんで見えてしまう事がありますので、その点は注意が必要です。

ただ、インプラントでは、一定期間治療期間がかかってくるという点があります。
最初にインプラント体を入れてから骨に定着するまでに個人差はありますが3か月~6か月の期間が必要になってきます。

その期間毎週通わなければならないという事はありませんが、インプラントは汚れが良くないで、しっかりとケアをする為にクリーングで来院して頂いたり、状態を確認する為に数回来院してもらう必要はあります。

その後は定着を待って、歯肉の中に埋まっているインプラントを切開して土台を立てていく型取りをしたり、歯肉の状態が落ち着くまで待たなければならない場合にはその期間も必要になってきます。

その後に歯を作いくので、期間は少しかかってしまう点があります。
しっかりと噛む事が出来るので、満足度の高い治療ですが、治療期間は予め確認しておくと安心です。

また、インプラントは人工歯根を骨に埋め込んでいく治療なので、支えとなる骨が少なくなってしまうと治療自体が難しくなってしまいます。

骨造成などもする事が出来ますが、その場合にはさらに時間がかかりますし、ある程度限界もあります。
歯が無い状態が長期間続いてしまうと骨が少なくなってしまう原因になってしまうので、歯が無くなった際には早めの治療が大切です。

ブリッジと入れ歯について

保険の中で治療する事がブリッジと入れ歯は出来ます。
ブリッジは左右の歯を削って橋渡しをしてつなげてあげる治療になります。
固定式の物で使用する事が出来ますが、通常3本で支える所を2本で支えるので両隣の歯に負担がかかってきてしまいます。
将来的に負担がかかってしまった歯がダメになってしまう可能性があり、寿命が短くなってしまう事があります。
また、両隣の歯が被せ物になっていなく健康な歯の場合でも削らなければなないという事があります。
保険で治療する事が出来るので費用は比較的安く済むメリットはあります。

入れ歯の場合には大きく左右の歯を削るという事がありませんが、取り外し式の為、固定する為にばねをかける事が必要です。
ばねが見えてしまって気になってしまう事や取り外し式の入れ歯に抵抗感がある患者様も少なくありません。

また、固定式の物に比べると安定感が少し劣ってきてしまいます。
調整をする事で改善はしていくのですが、強く当たってしまって歯茎に痛みが出てしまったり以前より食事をしにくいという点があります。

また、歯茎を休める為に就寝の際には外して洗浄して寝るので旅行などに行った際に周囲の人に見られてしまう事でコンプレックスになってしまう事などがあります。

保険の中で治療すれが比較的安い金額で治療する事が出来ますし、保険外の材料の物を選ぶとばねも金属のものではない入れ歯を選択する事ができるので審美的には好評です。

インプラントや入れ歯、ブリッジにはそれぞれメリット、デメリットがあります。
患者様自身がどの様なお口の状態で、どの様な治療を希望しているかによってもお薦めする治療が変わってくるので、1度相談していただくとよりご希望の治療を提案させて頂きます。

インプラント1回法・2回法のそれぞれの違いを解説

インプラントの手術の方法には1回法と2回法の2つがあります。
患者様の状態によってどちらが良いか選択していくのですが、それぞれの違いはどの様な所にあるのでしょうか?
インプラントの外科手術の歯肉の切開を1回で行うか2回かの違いがあります。
1度で済むのであれば1回法が良い様な気がしますが、それぞれに特徴があります。
2つの違いをまとめて比較してみました。

インプラント1回法について

インプラントの1回法は、インプラント手術を行った際にインプラントの一部を歯肉の上に出しておき、骨との定着期間を待ったのち、上に歯を作っていくという方法です。

1回法のメリット

メリットとしては歯肉を切開する必要が無いので、患者様の負担が少ないという事です。

ただ、骨が十分にあって定着の状態が良い事が条件になってくるので、どの患者様も可能な方法というわけではありません。
2回法に比べて、歯肉の中で定着を待つ事によって食事などをした際に汚れが付いたりする事が無く、感染のリスクが多少あると言われていましたが近年ではインプラントの定着に大きな差が無くなって来ていると言われているので、心配が少なくなっていると言われています。

その他では、GBRなどの骨再生をする際には2回法に比べると少しリスクが高いと言われているので、患者様の骨の状態などを確認して決めていきます。

GBR法についてはこちら

1回法で使用するインプラントにも種類があり、アバットメントと呼ばれるインプラントと歯を固定する為の支台が一体型のものと、インプラントと支台が別々になっているものがあります。
一体型だと強度に優れている点やインプラントに直接人工歯をセットするので、手術の時間を短縮する事が出来るなどのメリットがあります。

1回法のデメリット

デメリットとしては、人工歯の形態を取り換える事が出来ないという事があります。
インプラントと支台が別々の物に関しては、清掃性が高い事があげられます。
デメリットとしては、粘膜が厚いケースであったり、審美性を重視する場合には2回法の方が良い場合もあります。

インプラントの2回法について

2回法の特徴としては、インプラントを骨に埋め込んで定着するまでの間、歯茎の中で待つ事です。

感染のリスクはより少ないと言われていますし、骨が少ない場合にも適応する事が出来るので、インプラントの治療をする患者様のほとんどに治療する事が出来ます。
また感染のリスクが大きい口腔内の患者様では1回法より、2回法の方が適していると言われているので、その辺の判断もしながら決めていく事もあります。

インプラントも患者様の歯と同じで歯肉の周りに歯石や細菌が付いてしまうと歯周病の状態になってしまってインプラントの持ちが悪くなってしまったり、ひどい場合にはご自身の歯を同様にグラグラしてしまう原因にもなってしまいます。
自宅でのプラークコントロールもとても大切なので、インプラント治療する前にクリーニングや自宅でケアをしっかり行う事が出来る様にブラッシングの仕方なども行っていきます。

2回法のメリット

1回法は工程も2回法に比べて少ないですし、部品も少ないという点から費用を抑える事が出来るという点があります。
また、歯肉を切開する必要が無いので患者様の負担も少なくて済みます。

2回法のデメリット

人工歯や仮歯が入るまでの期間が1回法に比べて長くなってしまうという点もあります。

どちらが適しているかは患者様次第

インプラントの術式は患者様の骨の状態や口腔内の状態によってドクターが判断して決めていきます。
どの治療にもメリットデメリットがありますが、インプラントは外科手術なので、治療計画の際に気になった事などは確認しておくと、ご自身にしっかりと合った治療を選択する事が出来ますし、満足度も高くなってきます。

インプラント治療は保険外の治療なので、その歯科医院によっても、メーカーが違ったり、使っているシステムが違う場合があります。

その歯科医院に通っている間は対応する事が出来ても、転居しなければならない場合や歯科医院に通う事が難しくなってしまって、転院しなければならない場合など、一般的の普及しているインプラントかどうかを確認しておくと安心です。

またインプラントのメーカーが違う場合にはパーツや器具が合わない場合もあるので、中を確認したい場合でも難しくなってしまう事があります。
インプラント治療をする際には自分がどのメーカーのインプラントか把握しておく事も大切です。

治療に関してもどの様な治療なのか分かっておくだけで不安感は大分解消されます。

インプラントは手術をして終わりという事は無く、定期的に検診をして、噛み合わせに問題が無いかや、汚れに弱い面があるので、しっかりとしたクリーニングをする事も大切です。定期的に確認する事で口腔内の環境も良い状態が保てますし、何か不具合があった場合にも小さなうちに解決する事が出来るので、メインナンスはとても重要です。

医療費をローンなど分割で支払っても、医療費控除は適応出来る?

インプラントや矯正治療、セラミックの治療などでは、保険外の治療なので、医療費をローンで支払う事が可能な歯科医院も増えてきました。
医療費が高額になった場合には、年間所得によって医療費控除をする事が出来ます。
医療費をローンで支払った場合には医療費控除が適応する事が出来るのか、そしてどの様な手続きになるのかまとめてみました。

医療費控除とは

医療費控除とは1月1日から12月31日までの1年間で年間の世帯支払額が10万円を超えた場合と年収200万円未満の方は所得に対して5パーセントの医療費を支払った場合に税務署で申告して、収めた税金の1部が還付される制度です。
その年に申告をし忘れてしまっても、5年前までさかのぼって申告する事が出来るので、医療費の領収書は保管しておくと良いです。
医療費控除の対象には医療用のローンを利用した場合でも対象になります。
歯科のローンの場合には、信販会社が立て替えた金額がその年の医療費控除の対象となってきます。
その場合の申請書類としてはまだ領収書が無い場合があるので、医療費控除を申請する際の書類として契約書の写しを添付して申告する必要があります。

医療費控除の対象

医療費控除の対象となる治療は色々なものがあります。
保険内の治療が医療費控除の対象と思われがちですが、保険外のインプラントやセラミック、入れ歯なども対象になってきます。
矯正治療に関しては、噛み合わせに問題がある場合と診断された時にのみ適応が可能ですが、歯科医師の診断書があれば医療費控除の対象になってきます。
また、歯科医院に通う際の交通費(バスや公共交通)も含まれますし、通院が困難な場合には、タクシーの領収書も対象になります。
公共交通期間は領収所が無い場合もあるので、乗車区間と日付のメモでも認められます。
また保険治療の際の虫歯治療、歯周病の治療、親知らずの治療などももちろん対象になってきます。

医療費控除のメリット

医療費控除のメリットとしては、まず還付金が返ってきます。
還付金額は年収別に税率が決まってくるので、その家庭によって違いますが、200万円以上の世帯年収の場合には、例えば50万円医療費がかかった場合には、翌年の住民税が40万円控除されます。
その他に還付金は40万円×5パーセントから33パーセントの税率で計算された金額が返還されます。
医療費控除を申請してから約1か月程度で還付金が返還されます。
医療費控除をすると還付金が返ってくる事以外に、その他に翌年の住民税に影響がある場合があるので、医療費控除は申告した方がお得です。

医療費控除の手続きについて

医療費控除には必要な書類があるので、予め知っていた方が医療費控除の申請をしやすいです。

・医療費の領収書

・診断書

・医療ローンの契約書の写し、信販会社の領収書(医療用のローンの方のみ)

・源泉徴収票(会社員の方)

・印鑑(税務署で行う方)

・確定申告書

が必要になってきます。

また申告する方法はe‐Taxや住民票の税務署、郵送の場合には住民票のある税務署宛てに郵送で申告する事も可能です。

申請時期は毎年2月16日から3月15日の確定申告の時期に決まっています。
1か月の申請期間がありますが、予め高額になりそうであれば準備をしておくとスムーズに申告する事が出来て良いです。
また、申告の時期に間に合わなくなってしまってもさかのぼって5年まで申告する事は可能です。

医療費控除のポイント

単身赴任などで住まいが違っている場合でも生計が一緒であれば医療費控除の対象になってきます。
また共働きなどで扶養の範囲から外れていても、医療費控除の対象になるので、しっかりと領収書を保管しておくと良いです。
還付金は年収別なので、年収が高いほど還元率が高くなっています。
歯科の領収書だけでは無く、交通機関などの交通費も申告出来るので、日付や区間などは時間が経ってしまうと忘れてしまって申告しないでしまう事もあるので、家計簿やノートなどに医療費控除用にまとめておくと、申告の時に分かりやすいです。

インプラントを数多く扱っている歯科医院や矯正の歯科医院では医療費控除の事を相談すると教えてくれる所もあるので、治療計画を立てる際などに医療費控除の事を確認しておくと安心です。

保険外の治療によってインプラントやセラミック、色々な材質の入れ歯など選択肢も沢山増え
てきました。医療用ローンも使用する事が出来るので、出来るだけ患者様の希望の治療を選択出来る様に歯科医院も色々相談に乗ってくれる様になっています。
保険外の治療が高いからあきらめてしまうと考える前にどの様な方法があるか確認して検討してみると満足度の高い治療を受ける事が出来ます。
またお口の環境は食事の際やお話をする際の審美性、毎日の事で長く付き合っていく事になるので、長い目で見てどの様な治療が良いのか選択してあげるとストレスの少ない口腔内の環境を整えてあげる事が出来ます。

All on 4(オールオン4)と総入れ歯を徹底比較

最近ではインプラント治療を行っている歯科医院も増えてきました。
歯が複数本無くなってしまうと入れ歯にするしか無かった選択肢が増えてきています。
そんな中でインプラント治療の中でオールオン4と呼ばれる方法と総入れ歯ではどのように違いがあるのか比較してみました。

オールオン4とは

オールオン4とはインプラントの方法のひとつです。

通常インプラントは全く歯が無い状態では、14本の歯を入れるのに対して10本から14本のインプラントを入れてその上に歯を作っていくという方法が多く用いられてきました。
オールオン4とは10本から12本の歯を4本のインプラントで支えて固定式の歯を上に被せていく治療法です。

オールオン4のメリット

アメリカなどで普及してきた方法ですが、インプラントの角度や骨の量によって手術が難しかったり、技術が必要になってきますが、1本に対して1本埋め込むのは、本数が多い事で治療費が高額になってしまうのですが、インプラントの本数を抑える事で費用の負担を減らす事が出来ます。

また手術後に仮歯を装着して使用する事を基本としているので、見た目に対するストレスは少ないと言われています。

デメリット

どんな治療にもメリットデメリットがありますがオールオン4にもデメリットがあります。
まず治療をする為には骨の量が一定量必要という事です。

インプラント治療は人工歯根を骨に中に埋め込んでそれを土台として歯を被せていく治療です。
骨の量がしっかりとあればあるほど、安定感が増します。

逆に骨が少ないと安定感が少なくなってしまうので、定着が良くないという面があります。ある程度骨を移植したり造成したりする事もできますが、限界もあります。
長い期間歯が無いまま過ごしてしまうと骨に対する刺激が少なくなってしまって骨が減少する原因になってしまいます。
また、歯周病の原因である歯石が長期間付着している事が原因で骨が減ってしまう原因にもなってしまいます。

歯が無くなった際には早めに治療してあげる事が選択肢を狭めない事にもなります。

費用について

またオールオン4は保険外のインプラント治療なので、通常の1本に対して1本埋め込むインプラントに比べると費用を抑えられるという面はありますが、やはり費用はかかってきます。

また、インプラント治療は外科手術になるので、術後少し腫れや痛みが出る事はありますがあまり長く痛みが続く場合には早めに受診する事が望ましいです。
インプラント手術の失敗によってしびれがでてしまうなどという事はゼロではありません。

価格も大切ですが、しっかりと設備が整っていて経験がある先生の所で治療すると安心感があります。

総入れ歯とオールオン4の比較

 

総入れ歯のメリットの大きい部分は保険の中で治療をする事が出来るので費用を抑えられるという事です。
また骨の量に関係なく、治療をする事が出来るので、どの患者様でも治療をする事が出来ます。

総入れ歯にもデメリットがあります。
固定式では無く取り外し式なので、安定感はオールオン4に比べると劣ってしまいます。
入れ歯も調整する事で患者様のお口の中に合う様にしていきますが、硬い物を噛んだり、汚れが挟まったりする事で歯茎が腫れてきてしまったり、痛みが出てきてしまう事があります。

歯茎に傷みがあると入れ歯が当たってしまって食事する際にも大きなストレスです。
オールオン4は固定式なので、噛む力もかなり回復する事ができます。

また入れ歯は安定感が少し欠けてしまう点があるので、食事の際に浮いてしまったり、話している際に動いてしまったりする事で周囲の人に気が付かれてしまう事がストレスになってしまう事があります。

オールオン4は固定式なので、通常の差し歯と同じ様な感覚で過ごす事が出来ますし、保険外の治療なので、セラミックを選択する事も出来るので、色や形などもデザインする事が出来ます。
入れ歯では上唇にしわがよってしまうなど老けた印象になってしまう事もありますが、オールオン4ではそのような事はありません。

またオールオン4は骨にインプラントを埋め込んでいるので、骨に刺激がありますが、入れ歯は骨自体には刺激が少なくなってしまうので骨が痩せてしまう原因になってしまいます。

また入れ歯では食事で柔らかい物ばかり食べてしまうと脳への刺激が少なくなってしまうので、認知症のリスクが高くなってしまうなどのデメリットがあります。

お口の中の健康は全身状態にも関係してきます。
どの様な治療を選択するかは患者様のお口の状態や希望によっても異なってきます。

治療にはメリットデメリットがあるので、比較をした上で納得して治療すると満足度の高い治療を受ける事が出来ます。
気になっている治療がある場合には歯科医院で相談してみると疑問を解決する事が出来ます。

歯科の治療は保険外の治療も普及して色々な選択肢が出てきました。
1人1人のオーダーメイドの治療を受ける為にしっかりと治療計画や相談を出来ると安心です。

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