インプラントの平均寿命と保証。ダメになる主な原因は◯◯?

ドクターコラム/2016年12月7日

インプラント治療は寿命が長い義歯治療として、現在は世界中でインプラント手術を行い、長持ちするインプラントを手に入れる患者様が増えてきています。

インプラントは定期的なメンテナンスを適切に行ってゆけば、埋め入れたインプラントそのものを長持ちさせるのはもちろんの事、残っている健康な歯の寿命を延ばす事が出来るというメリットがあります。
インプラントはほかの部分入れ歯やブリッジなどの義歯治療と比べると比較的費用が高額になる為、「インプラントは高い」というイメージを持たれている方が多いのですが、適切なメンテナンスさえ行っていれば、インプラント治療は入れ歯やブリッジよりも長持ちさせる事が出来ます。

インプラント治療は、「残っている天然の歯にダメージを与えない」「まるで自然の健康な歯のような義歯を取り戻す事が出来る」そして「人工歯根を埋め入れる為、安定性が高く食べ物をしっかりと噛む事が出来る」といった数多くのメリットがある治療法です。

インプラントの平均寿命は?

1-1.インプラントの平均寿命は累積残存率で10年を超えています

日本を含めこれまで世界中の歯科治療で使用されてきたインプラントは、平均寿命が累積残存率で10年を超えています。
これはつまり、「インプラントは定期的なメンテナンスを行えば10年以上は持つ」という事の証明でもあります。
インプラント治療においては、世界で最初に行われた人に対してのインプラント手術で埋め入れたインプラントが40年以上も何の問題もなく機能している事でも知られており、非常に寿命の長い義歯治療という特徴を持っています。

1-2.入れ歯やブリッジの平均寿命は4年から8年

従来の義歯治療である入れ歯やブリッジを用いた治療では、入れ歯の平均寿命がおおよそ4~5年、ブリッジの平均寿命は7~8年という期間となっています。
この数字を見ただけでもインプラントがほかの義歯治療よりも平均寿命が長いという事がお分かりいただけるかと思います。
さらに、入れ歯やブリッジは歯茎の粘膜や残っている天然の歯にどうしても負担がかかるのに対して、インプラントは人工歯根を直接患者様のあごの骨に埋め入れる為、「残っている天然の歯の寿命を縮めない」というメリットもあります。

インプラントにはメーカー保証があります

2-1.インプラントにはメーカーごとに保証期間が設定されています

インプラント治療は成功率が高く寿命も長い義歯治療ですが、トラブルが発生する事もまれにあります。
その為、ほとんどのインプラントメーカーでは各社ごとの「メーカー保証」を設定しています。
インプラントメーカーが設定しているインプラントの保証期間はそれぞれの会社で異なりますが、おおむね「埋め入れから10年前後」の保証期間を設けている会社が多いです。
ただし、このメーカー保証はあくまでも患者様に「歯科医院での定期的なメンテナンスを受けていただく事」が保証を受ける条件となっています。
万が一、埋め入れたインプラントが抜けてしまったり、装着した人工歯が破損して壊れてしまったなどのトラブルが起きた場合でも、保証期間であれば保証の範囲内での治療を受けていただく事が可能です。

注意すべき「インプラントをダメにする原因」とは?

3-1.「インプラント周囲炎」がインプラントの寿命を縮めてしまいます

寿命の長い義歯治療のインプラント治療も、定期的なメンテナンスを怠ってしまうとインプラントがすぐにダメになってしまうケースもあります。

インプラントがダメになる、つまり埋め入れたインプラントが抜け落ちてしまうなどのトラブルの主な原因は、メンテナンス不足により発生する「インプラント周囲炎」です。

インプラント周囲炎は天然の歯で発生する歯周病と症状が似ている病気ですが病気の進行スピードが歯周病よりも速く、歯周病の症状が歯茎などに痛みを感じやすいのに対してインプラント周囲炎は痛みが出にくく症状に気づきにくいという特徴がある為、気づいた時にはすでにインプラントが抜け落ちる寸前、グラグラの状態になっているというケースも少なくありません。

3-2.インプラント周囲炎は早めの治療が必須です

歯周病よりも進行スピードが速いインプラント周囲炎は、放置しても自然に治るという事はありません。
この為、もし埋め入れたインプラントに少しでも異常があると感じたらただちに歯科医院を訪れ、早めの診察と治療を受ける事をおすすめします。

定期的なメンテナンスと毎日のケアがインプラントを長持ちさせます

今回は、「インプラントの平均寿命」と「インプラント治療で受ける事が出来る保証について」お話をさせていただきました。

寿命が長く優れた義歯治療であるインプラント治療も、毎日のブラッシングで行うホームケアや歯科医院での定期的なメンテナンスを怠ってしまうと、インプラント周囲炎などの症状を発症してインプラントが抜け落ちる、使えなくなるといったトラブルが発生する事もあります。
せっかく埋め入れたインプラントを出来るだけ長く使う為、そしてインプラントメーカーからの保証を受ける為に、毎日の歯磨きによるプラークコントロールを行い、歯科医院での定期的なメンテナンスを受ける事を心がけましょう。

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