インプラントの手術ってどんなことをするの?

ドクターコラム/2017年1月17日

インプラント治療は現在、もっとも安定性の高い義歯治療として世界中で広く行われている優れた治療法の一つです。
しかし、インプラント治療は手術という外科的な処置を伴う治療法である為、どうしてもインプラント治療を敬遠してしまう患者様がいるのもまた事実です。

そこで今回は、「インプラント手術ってどんな事をするの?」について詳しく解説させていただきます。

インプラント治療の流れについて ①-治療前の審査・診断と前準備-

1-1.インプラント治療では歯科医師と患者様とのカウンセリングをまず最初に行います

インプラント治療を希望される患者様が歯科医院に来院した場合には、まず最初にこれまでの虫歯治療や歯周病治療の有無、糖尿病や心臓、脳の血管系の疾患があるかどうか、また喫煙習慣があるかなどを詳しく問診票に記入していただきます。

その後、インプラント手術を担当する歯科医師により患者様とのカウンセリングに入らせていただき、患者様が希望するインプラント器具の種類をお尋ねしたり、ご希望の治療法についてお選びいただくなど、出来る限り患者様のご希望をインプラント治療に反映させる為のヒアリングを同時に行います。

1-2.歯科用レントゲンやCTを使いお口の中の状態を撮影します

歯科医師とのカウンセリングで患者様がインプラント治療を受ける事となった場合には、次に歯科用レントゲンや3D撮影が可能なCTを使って治療を受ける患者様のお口の中の状態を確認します。
インプラント治療で歯科用レントゲンやCTを使って患者様のお口の中を撮影する理由は、インプラント治療ではドリルを使ってインプラント治療を受ける患者様のあごの骨にインプラント体であるフィクスチャーを埋め込む為の穴を開ける必要があり、その際に患者様のあごの骨の厚みや高さがインプラント体を埋め込むのに必要な骨の厚みや高さが得られるかどうかを、事前に歯科用レントゲンやCTなどの撮影機器を使って撮影し確認しておく為です。

また、インプラント治療ではドリルを使って下あごの奥歯部分にインプラント体を埋め込む際に下あごの奥にあるオトガイ孔などの下顎神経が集中している箇所を傷つけてしまうおそれがある為、歯科用レントゲンやCTで患者様の神経経路を把握しておく事も手術前に事前撮影を行う理由となっています。

インプラント治療の流れについて ②-一次手術からメンテナンスまで-

2-1.インプラント体を埋め込む一次手術を行います

インプラント治療前の審査と診断、前準備がすべて整った後には、実際のインプラント体を埋め込む一次手術を行います。
一次手術ではまずインプラント治療を受ける患者様に麻酔を施した後、歯肉(歯茎)を切開してインプラント体であるフィクスチャーをあごの骨に直接埋め込みます。
インプラント体を埋め込んだ後は切開した歯肉を縫合して縫い合わせ、一次手術は終了となります。

2-2.治癒期間を設定します

インプラント体を埋め込む一次手術が終了した後は、あごの骨の中に埋め込んだインプラント体が患者様のあごの骨としっかりと結合する為の治癒期間を設けます。
埋め込んだインプラント体があごの骨と結合する期間は患者様のあごの骨の厚みや回復度合いの違いによって異なりますが、おおむね「3ヶ月間~6ヶ月間」の期間がインプラントがあごの骨と結合されるまでにかかる治癒期間として設定されます。
なお、治癒期間中にはインプラント手術を行った隣の歯を利用して仮歯を入れますので、治癒期間中でも歯が抜けて見えたり食べ物が噛めなかったりという事はありませんのでご安心ください。

2-3.埋め込んだインプラント体にアバットメントと上部構造となる歯を装着します

3ヶ月間から6ヶ月間の治癒期間を経て、患者様のあごの骨に埋め込んだインプラント体がしっかりと骨と結合している事が確認出来た場合には、二次手術を行います。
二次手術では歯肉を切開して埋め込んだインプラント体の頭部分を露出させ、アバットメントと呼ばれる部品をインプラント体に装着します。
アバットメントを装着した後は、歯の部分にあたる上部構造を埋め込んだアバットメントやお口の形状に合う形で作成し、上部構造をアバットメントに装着してインプラント手術は完了となります。

2-4.インプラント治療後も半年~1年に1回程度の頻度でメンテナンスを実施します

インプラントを埋め込んだ後には、治療後半年から1年に1回の頻度で通院していただき、インプラントのメンテナンスを実施します。
インプラントのメンテナンスはインプラント体を埋め込んだ周辺の歯肉が炎症を起こすインプラント周囲炎などの症状を防ぐ為には、もっとも重要となる項目でもあります。

あごの骨の厚みや高さが足りない場合には骨造成を行います

3-1.あごの骨の厚みや高さを増やす骨造成法とは

インプラント治療前のレントゲンやCTを使った撮影で患者様のあごの骨の高さや厚みがインプラント体を埋め込むのに必要な基準を満たしていない場合には、あごの骨の高さや厚みを増やす「サイナスリフト」や「ソケットリフト」、「GBR法」などの骨造成法をインプラント手術の一次手術を行う前に実施するケースもあります。

前準備から手術、メンテナンスまでを手厚くサポートします

今回は「インプラント手術ってどんな事をするの?」という質問にお答えをさせていただきました。

インプラント手術はインプラントを埋め込んで「はい終わり」という性質の手術ではなく、インプラント治療を受ける患者様のお口の状態を調べる前準備や審査、カウンセリングから、実際にインプラント体を埋め込むインプラント手術、そして手術後のメンテナンスまでが揃って初めてインプラント治療を受けた事となります。

この為、当院では患者様のそれぞれのお口の状態に合わせたオーダーメイド治療を心がけ、最後まで快適に治療を受けていただくように日々努めております。
「インプラント治療は痛い」「成功しないかも」といったインプラント治療に対する不安をお持ちの場合は、ぜひ一度当院にお越しいただき、インプラント治療についての説明を受けていただく事をおすすめします。

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