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奥歯のインプラント治療の注意点・費用、メリットとデメリットを解説

ドクターコラム/2017年3月27日

奥歯は食事をする上で大きな役割を果たします。
奥歯を虫歯や歯周病などで1本抜歯した場合の治療は、インプラントやブリッジが考えられます。
2本や3本失ってしまった場合にはインプラントか部分的な入れ歯という選択肢があります。それぞれの治療にどの様なメリット、デメリットがあり、費用の面はどの様になっているか比較してみました。

奥歯のインプラント

奥歯をインプラントにするにはまずレントゲンやCTなどを撮影して骨の状態を確認していきます。
インプラントは人工歯根を骨の中に入れて、それを土台にして被せ物をしていく治療なので、骨が少なくなってしまうと支えが無くなってしまってインプラントの定着が良くないですし、場合によっては治療が難しい場合もあります。

骨は歯が無い期間が長いと刺激が無く、少なくなってしまったり、歯周病がひどい事によっても減っていってしまいます。
インプラント治療を希望される際には、どの様な骨の状態か確認してから治療計画を立てる必要があります。

奥歯のインプラントの治療の際にはブリッジに比べ、一定期間治療期間が必要になってきます。
個人差はありますがインプラントの手術をして、インプラントが骨に定着するまでに3か月から6か月程度かかると言われています。

またその後も歯茎の中で定着を待っていたインプラントを切開して土台となる準備をしていったりする期間はあります。
毎週通うわけでは無く、定着を待つ間はクリーニングや状態の確認などで来院していただく程度ですが、ブリッジに比べると手術をしてインプラントを入れるので、期間は長くかかってきます。

周りの歯を削る必要はありませんし、周りに負担をかけること無く、以前使っていた歯の80パーセント程度の噛む力も回復すると言われているので、メリットは大きいですが治療期間は一定期間かかってきます。

状態によっては仮歯の状態にする事が出来ますが、治療期間中はお食事の際にも気を付けてお食事して頂いたりする必要があります。

奥歯のブリッジについて

奥歯のブリッジは、無くなってしまった歯の左右の歯を削って、橋渡しをしてあげてブリッジにします。
通常2本の歯で3本の歯を支えていくので2本の歯には負担がかかってきます。
負担がかかってくるので、歯にダメージを与えてしまうリスクは増えてしまいます。

また、2本、3本の歯が無くなってしまった場合にはブリッジに出来ない場合もありますし、負担も大きくなってくるので、ブリッジ以外の選択肢の方が良いです。

奥歯のブリッジは保険の中でも治療する事が可能です。
保険の中で治療することで費用を抑えられるという面があります。
ブリッジは最低3本分なので、奥歯の保険の治療では銀歯にする必要があります。

下の歯などでは笑った時に見えてしまって気になってしまうという事があり、保険外の治療も選択肢に入れる事で白い材料の歯で入れる事が出来ます。

歯科医院にもよっても異なりますし、材質によっても異なりますが1本8万円から12万円程度の所が多いので、3本分だとその三倍の金額はかかってきます。

見た目には自然ですし、固定式のものなので、食事する際には大きな変化も少なく使用できると言われています。

またブリッジにする際にも左右の歯が歯周病などでグラグラしてしまったりしてしまうと支える力が不十分で治療する事が出来ない場合もありますので、注意が必要です。

奥歯の入れ歯について

奥歯の入れ歯は歯を数本失った場合でも、歯の状態や骨がどの様な状態でも作る事が出来るというメリットがあります。
ブリッジやインプラントとの大きな違いは取り外し式か固定式という事です。固定式の物に比べて安定感はやはり劣ってきてしまいます。
また、奥歯の入れ歯では食事をする際に噛む事に使用する事が多いので、食事の際に間に食べ物が挟まりやすかったり、硬い物を噛む事で歯茎に傷がついてしまう事もあります。

調整をしてあげる事で改善する事もありますので、歯科医院で状態を確認させて頂く事で食事しやすい環境に近くするは出来ますが、入れ歯が出来てすぐにスムーズに安定させる事が出来ない場合もあります。

また部分的な入れ歯については固定させる為にばねをかける必要があります。
入れ歯は保険で作る事ができますが、ばねが見えてしまって存在感があると感じる方も少なくありません。

審美性の面から気になってしまう場合にはインプラントは差し歯の被せ物とほとんど変わらず使用する事が出来るのでお薦めです。

奥歯は食事をする為に大きな役割を果たし、食事を快適にしっかりと噛んで食べる事で全身の健康状態にも関わってくると言われています。
また審美性に関しても、お口はお話する場面でもストレスになってしまうと負担になってしまうので、ご自身の希望がどのようなもので費用はどの位が希望かによってどの様な治療をしていくか相談していくと満足度の高い治療を受ける事が出来ます。

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